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「日本の最強パワースポット~神社」FILE NO.04:鹿島神宮

2020.01.09

SUPERVISION, TEXT, PHOTOGRAPH BY YUKIRO WAKATSUKI
EDITED BY VOICE STYLE

決断、意志力、そして、武のエネルギー

茨城県鹿島市にある鹿島神宮は、約2600年前の神武天皇即位の年に創建されたと伝えられる関東屈指の古社 です。御祭神のタケミカヅチノオオミカミが武芸の神であることから、武道上達の御利益があるとして、古くから 信仰を集めてきました。

タケミカヅチノオオミカミは、イザ ナギノミコトの剣から生まれた剣の神様で、『古事記』には、天孫降臨、国譲りの時にすばらしい交渉力を発揮し、大活躍をしたと記されています。
 
イザナギの剣には伝説があります。イザナギノミコトは、我が子であるホ ノカグツチノカミ(火之迦具土神)を、 その剣で討ち取りました。ホノカグツ チノカミが、自分の母親であり、イザナギの妻であるイザナミノミコトを殺したからです。道に反した者は我が子でさえ斬るという、あらゆるものを断 ち切る強靭な意志の力を、イザナギの剣は象徴しています。その剣から生まれたタケミカヅチノオオミカは、志を曲げず自分の意志を貫く力を授けてくれる神様です。


塚原卜伝(つかはらぼくでん)は、神さまの中でももっともたくましい武の神とされる
鹿島神宮の神職の家に生まれた鹿島新當流の開祖。 宮本武蔵と並ぶ剣聖のひとり。

神世《かみよ》の時代には、天に向かって立てた剣に神意をうつし、その意こそを自分の意志として生きる、という考え方がありました。邪悪なものを断ち切る剣のエネルギーは、神々の意志を受け、 揺るぎない心で人生を切り拓いていく ための心強い武器となるでしょう。

その昔、合戦の中でも動ぜず使命を 貫き通した武士たちの深く座った肚《はら》の力、そして、落ち着きと穏やかさ、ここ では、そんなエネルギーが受け取れそうです。

門を抜けると右側に拝殿がありま す。拝殿奥の御垣の中にある巨木からは、まるで「気の柱」とも呼ぶべきエネルギーが発せられているかのようです。

拝殿内で受け取る御神前の気は、凛然として厳か。幣《ぬさ》からは、心の中の澄みきった、神聖な部分を象徴する玉の存在感が感じられ、心が引き締まる思いがします。御神前では、普段、 心を煩わせている俗事を忘れ、真正面から鹿島の気と向かい合ってみてください。神の意志を受け取り、自分の使命を果たそうと決断することの大切さに、 心から気づくことができるでしょう。

拝殿を過ぎて森の中に続く参道を進むと、奥宮が現れます。奥宮では、心に決めた想いを、実行に移していくための意気込みが湧いてくるはずです。

参道横の大きな鹿園では、数十頭の鹿が飼われています。
春日大社(奈良県)の鹿は、もともとここの鹿たちが、 鹿島から移動したとされています。

古来、鹿の角は占いの道具とされていま した。また、「力」の象徴でもありました。

「神意に基づいた力を発揮しましょう」

「魂の真心に基 づいた人生の決断を下しましょう」

鹿島の鹿たちが、そんなメッ セージを贈ろうとしているように私には見えたひと時でした。

Information

鹿島神宮 Kashima Jingu
http://www.bokuden.or.jp/̃kashimaj/

由緒
創建は、紀元前660 年といわれ、日本最古の歌集万葉集にも詠われている。常陸国一宮。武神のタケミカヅチノオオミカミを御祭神とし、皇室・公家・武士などに古くから信仰されてきた。本殿、拝殿などは国の重要文化財。また、宝物館には国宝「直刀(ふつのみたまのつるぎ)」が展示されている。その他、国・県指定の文化財が多い。

所在地
茨城県鹿嶋市宮中2306-1
JR 鹿島線鹿島神宮駅より徒歩7 分

主祭神
武甕槌大神(タケミカヅチノオオミカミ)

御神事
祭頭祭・例祭 他

御利益
産業開発・治病・造酒・製薬・交通 他

※本記事は『voice style vol.2』より抜粋・再編集したものです。

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