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「日本の最強パワースポット~神社」FILE NO.36:霧島神宮

公開日 2020.01.28 

SUPERVISION, PHOTOGRAPH BY YUKIRO WAKATSUKI
EDITED BY VOICE STYLE

天孫降臨伝説の宮で新しい意識を受け取る。天孫降臨伝説を今に伝える美しいお社

天孫降臨《てんそんこうりん》伝説の主役、ニニギノミコトが降り立ったと言われるのが、〝高穂峰《たかちほのみね》〞。美しい稜線を見せるこの霊峰を背に建立されたのが霧島神宮です。

天孫降臨とは、高天原《たかあまはら》(神の住む国)のアマテラスオオミカミが、孫であるニニギノミコトを地上に遣わし、国を治めさせた神話のことです。山頂には、ニニギノミコトが降臨した際に突き立てたという、天の逆鉾《あまのさかほこ》のモニュメントが置かれ、神世の伝説を今に伝えています。

豪華な唐破風を持つ勅使殿

高千穂峰の裾野に広がる懐豊かな森と、鮮やかな彫刻が施された社殿が織りなす美麗さには、誰もが大きな感銘を受けることでしょう。

自分の神聖さを思い出させてくれる

人の中にある高貴な部分、神聖な部分を思い出させてくれるのが、霧島神宮の御神気の大きな特徴です。境内に佇んでいると、普段の生活で忘れかけていた、本来の自分に立ち戻り、ふっと肩の力が抜けるような安らぎが感じられます。

この安らぎは、私たち〝人〞が、天の一部を担うため、神の魂を受けて地上に降りてきたのだ、ということを伝えています。神聖なる自分に気付かせてくれる力だと言えるでしょう。

それは、理屈ではなく深い実感となって、心の奥底から湧いてくるもの。神の一部である自分へと立ち還る時間は、きっと貴重な体験となるはずです。

Information

霧島神宮 Kirishima jingu
http://kirishimajingu.or.jp/

由緒
ニニギノミコトが降り立ったと伝えられる高千穂峰山頂に6 世紀に創建された。度重なる噴火により、高千穂河原に移り、その後、再び噴火にあったため、約500 年前現在地に遷る。現在の社殿は、1715 年に島津藩主島津吉貴が建立。豪華な彫刻があしらわれた本殿や勅使殿などは、国の重要文化財に指定されている

所在地
鹿児島県霧島市霧島田口2608-5

主祭神
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

御神事
御田植祭 他

御利益
五穀豊穣、家内安全、交通安全 他

※この記事は『voice style vol.2』より抜粋・再編集したものです。

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