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「フォトグラファー、マーティン・グレイの聖地」part.7: NORTH AMERICA(北アメリカ)

2020.01.29

SUPERVISION, PHOTOGRAPH BY Martin Gray
EDITED BY VOICE STYLE

ネイティブ・アメリカンの遺跡が残る北米地域

北米にある遺跡は、ほとんどがネイティブ・アメリカンの影響が強く残されている場所だと言っていい だろう。その多くは、アメリカ南西部の乾燥した岩場や砂漠地帯、またアメリカ・カナダの湿度の多い森林地帯に集中している。

基本的に、木材で建てられた森林地帯の遺跡は、移住して来たヨーロッパ人による開拓で破壊されてしまったものが多い。けれども、乾燥した土地に建てられた石造建築物に関しては、 たとえ数千年前のものであっても、まだその形を遺している。

デビルスタワー(ワイオミング州)
20を超える先住民が神聖視してきた、草原にそびえる巨大な岩

太古のネイティブ・アメリカンも、他の大陸の民族のように、太陽や月といった天体の周期を観察していた。夏至、冬至、春分、秋分、日食、月食、etc.。様々な天体の動きは、彼らが聖地にて行なう祝祭や 儀式に重要な役割を果たしていた。

こうした先住民たちの遺跡を辿るための史料は、様々な意味において現在非常に限られてしまっている。例えば、かつては聖なる遺跡があったという土地の呼び名さえも、海を渡ってきたヨーロッパ人によって名付けられたものが多いのだ。移住者たちによる開拓の歴史がもう少し違うものであったならば、神秘に包まれた古代ネイティブ・アメリカンたちの叡智を、私たちはもっと受け取ることができたのかもしれない。


マーティン・グレイ/Matin Gray

1954年4月29日、アメリカで生まれる。『ナショナル ジオグラフィック』誌のフォトグラファー。また人類学をはじめ、世界中の聖地や巡礼地を研究し、写真を残すという活動に専心している。これまでに25年という年月をかけて100カ国以上を巡り、約1000カ所もの聖地を旅してきた。日本にも1年間滞在し、北海 道から本州、九州までを自転車で廻って、神道や仏教の聖山・聖地に足を運んだ。10代の頃に4年間インドで暮らした経験があり、以後30年に渡って、様々な瞑想法やシャーマニズムの手法を実践し続けている。自ら撮影した写真をまとめたスライドショーはアメリカやヨーロッパ各地で上映され、何十万人もの観客を魅了した。またウェブサイトには、これまでに約1500万人が訪れている。
http://www.sacredsites.com/


※本記事は『voice style vol.2』より抜粋・再編集したものです。

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